自然豊かな富山の生活環境は?
積雪が多い
日本海に面している富山は、夏は晴天が多く冬は雪が多い日本海側気候です。そのため、山地は豪雪地帯となっており、富山と長野を結ぶルートには毎年大きな雪壁が登場し、観光名所となっています。雪が多いと気温も低いイメージがありますが、富山湾の周囲を流れる対馬暖流の影響もあり、比較的温暖な気候です。道路には融雪装置もついているため、雪が多くても道路が凍結する心配はほとんどありませんが、雪道の運転に自信がない人は自動車教習所で行っている雪道ドライビング講習に参加するといいでしょう。
震災回数が少ない
富山は過去30年間の震災回数が全国最小です。甚大な被害をもたらす震度6弱以上になる確率も11.1%と低めになっているので、災害の心配が少ない都市だといえます。また、重罪犯罪件数や火災発生件数も全国最小、と安全性も高い地域です。
住宅費用がおさえられる
1平方メートル当たりの住宅地平均価格は約3.1万円、と都心の1/10程度です。賃貸物件も1ヵ月のあたりの家賃は東京の半額程度と安価なので、固定費の大部分を占める住宅にかかる費用をおさえられます。経済的な負担を減らしたい人にとっては住みやすい地域でしょう。
子育てにおすすめ
富山は子育て支援も充実しています。妊婦健診の助成をはじめ、出産祝い金や任意の予防接種、一時保育、絵本の購入などに使える子育て応援券や、市によっては独自の支援もあり、子育てを経済的にサポートしています。また、富山は保育環境が整っています。保育所の入所率も高く、都市部などで問題となっている待機児童問題もありません。子育て中も安心して働けるため他県よりも共働き世帯が多くなっています。
富山には高齢者だけではなく子どもも通える富山型デイサービスもあります。これは障がいの有無にかかわらず、子どもからお年寄りまで住み慣れた地域の家庭的な雰囲気の施設でサービスを受けられる取り組みです。少子高齢化の今、この取り組みは日本の介護と保育を支える新しい仕組みとして全国に広がっています。
有効求人倍率が高い
富山は有効求人倍率が高く、正規雇用の割合も全国2位です。少子高齢化の影響もあり、日本全体の労働人口が不足しています。多くの業界で人手を求めていますが、その中でも医療業界で特に人手が不足しています。薬の街としてのイメージが強い富山では医療系の企業が多く、ニーズも高くなっています。このような背景から、富山では転職市場が活発化しており、転職しやすい土地だとして他県からの移住者が増えています。